土質土壌改良工事
自走式改良機は原料土を現地改良する場合に使用し、プラントが建設できない狭隘地(きょうあいち)・堤防などの長距離移動が必要な場合でも現地施工が可能です。
リテラ工法
リテラとは
「テラ」とは英語で、土・地面または地球という意味があります。 そして、「リ」は、元へ・再びという意味があり、「リサイクル」と同様に、再び利用できる土質にするという意味になり、まさに土質改良そのものを指します。 現場内での安定処理工事において、固化材を原料土に均等に複合できるので固化材使用量の縮減、工期短縮や改良品質の向上が期待できます。また、粉塵発生も抑制され周辺環境への影響抑制も期待できます。
リテラ工法の特徴
- 原料土の整形作業や固化材散布作業の必要が無く、施工前のキャリブレーションを実施した後は連続施工が可能
- 原料土の増減に比例した固化材供給量を制限できる
- 定置式プラントと同程度の安定した改良品質が得られる
- 原料土や固化剤の量を確認できるので施工管理しやすい
- 固化剤は機械に搭載した貯留タンクから直接混合に供給されるので飛散の懸念が少ない
- 自走式なので設置・撤収作業が簡単
リテラ土質改良の仕組み
従来の地盤改良工法は、現位置に固化材を散布し、バックホウおよびスタビライザーにより攪拌混合し、地盤改良を行ってきました。これらの工法では固化材の飛散、混合ムラ等の問題があります。土質改良機リテラは、改良範囲を掘削し、その範囲を明確にし掘削土と固化材を機械内部の混合機で高品位に混合し、固化材の飛散がない環境配慮型工法です。
高粘性土をはじめ、ローム、礫混じり土まで、広範囲の建設発生土を高品質な改良土にすることが可能です。
1.原料土投入
油圧ショベルにより、原料土をホッパ内へ投入。
2.定量供給
掻き出しロータによって、一定量の原料土を混合部へ供給。
3.固化材添加
土質に応じて、設定した固化材を定量的に添加。
4.一次切削混合
混合機に入った土をソイルカッタにより切削混合。
5.二次衝撃混合
3軸ロータリーハンマにより細粒化し、固化材と均一に混合。
6.三次衝撃混合
アフターカッタにより細粒化混合。
7.排出
排出高さ2.5mのロングベルトコンベアにより排出。
8.改良土
盛土材・埋め戻し材、土地造成などに再利用。
リテラの適用分野
粘性土から砂質土、礫混じり土まで広範囲の土質改良が可能です。原則として、強風時、降雨時(小雨程度は可)、地表面凍結時は施工を避けます。